鼻出血

鼻血について

鼻血(はなぢ)の救急処置には、医師が診療しなければならない場合と、皆さんにもできる場合とがあります。
ここでは、皆さんでできる処置について説明いたします。

鼻血とは

鼻の中は血管に富む粘膜に覆われています。鼻の入り口には特に血管の豊富な部分があります。
このようなところに傷がついたり、血管の壁が弱くなったりしていると、鼻血(はなぢ)が出ます。

症状について

言うまでもなく鼻血(はなぢ)です。鼻血は、外に出るだけでなく、鼻の奥へもまわってきます。
のどに流れてきた血を飲み込むと気持ちが悪くなってしまいます。

鼻血の原因と誘発因子

  • 子供の鼻血の原因の大部分は「鼻ほじり」です。炎症などでかさぶたがあると、子供は鼻を触り出血を繰り返します。これが鼻出血の90%を占めると言われています。
  • 鼻アレルギー(花粉症)。
  • 転んで鼻を打ったり、けんかで殴られたなどの外傷。
  • おもちゃなどの異物を入れることがあり、粘膜が傷ついて出血しやすくなります。
  • 出血しやすい病気があると止まりません。

鼻血が出た時の処置

  • 小鼻をしっかりつまんでください。約10~15分はつまんだまま離さないでください。
  • 上向きに寝ると血がのどの方に流れ落ち、飲み込んでしまうので座ってください。顔はうつむき加減にします。座っているのが苦痛な場合は寝てもいいですが、必ず横向きに寝てください。
  • 鼻の上を冷たいタオルで冷やすのも良いです。
  • いつまでも止まらない場合は、耳鼻科を受診して止めてもらいましょう。

※鼻血は思ったほどの量は出ていません。落ち着いて適切な処置をしましょう。

注意と予防

  • 子供の場合、特に爪はいつも短く切ってあげてください。
  • 鼻血が出たからといってティッシュなどを詰め込むのはやめましょう。ティッシュを固めると意外と堅く、粘膜を痛めますし、詰めたものを取るときに刺激で再度出血する恐れがあります。
  • 鼻血が出た日は入浴はやめましょう。身体が温まると鼻血が出やすくなります。
  • 日頃より鼻血がよく出る場合は、鼻アレルギーがないか、血液の病気がないかなど、必ず耳鼻科・小児科・内科を受診し調べてください。
  • 大人の場合、高血圧・肝臓病・腎臓病・血液の病気など基礎的な病気のある方は、必ずその治療をしてください。
  • 血液をサラサラにする薬(抗凝固剤)を服用している方は、服用を中止する場合もございます。

※特に高血圧治療中の方、薬を服用していない時は薬を飲んでください。血圧が下がらないと血は止まりません。

病院での止血方法

  • ガーゼを挿入―薬のついたガーゼを鼻の中に入れて止血、または、特殊な薬のついた綿やスポンジを入れて止血します。
  • 電気凝固治療―電気で出血の原因となっている血管を焼きます。
  • 出血がひどい場合は入院になることもあります。
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